2021年9月30日木曜日

V6プラスや transix などにおけるポート制限と開放について

 

 

この記事で V6プラスに関する「ポート制限」について記載しています。



現在、自宅は楽天ブロードバンドになっていて、V6プラスから Xpass に変わっています。


Xpass は DS-Lite 方式です。




改めて DS-Lite を含めて「ポート制限」に関して触れてみたいと思います。



ここでの「ポート制限」は外部から内部に向けての制限を指しています。 

 

 


内部から外部へのアクセスについては制限はありません。





 

 

なお「ポート」とは 16ビットで表される数値コードで、インターネット上の「サービス」を意味しています。

 

例えば「80」は「http」サービスを指します。

 

 




ーーーーー◇◇ーーーーー◇◇ーーーーー



V6プラス(MAP−E 方式)や transix(DS−Lite 方式)などの IPv4 over IPv6 技術は IPv4 のアドレス枯渇対策として考えられた、IPv6 への緩やかな移行のための技術です。

 

 

IPv4 サイトへと IPv6 サイトへのアクセスを、意識することなく可能になっています。

 

 

 

 

 

例えば IIJ のホームページは IPv4 と IPv6 の両方に対応しています。

 

 

どちらでアクセスしたかがわかるようになっていますが、このページを閲覧するための特別な指定は不要です。





出典:IIJ のホームページの抜粋


 

右上のアイコンは、

 

 

出典:IIJ のホームページの抜粋

 

 

 

 

 

 

 

 

のように表示されますので、IPv4 でのアクセスか、IPv6 でのアクセスかがわかります。

 

 

 

 

 

 

IPv4 over IPv6 の技術方式は、MAP-EDS-Lite4rd/SAM の3つに分類されています。




このうち MAP-E4rd/SAM については制限はあるものの IPv4 のポート開放が可能です.

 

 

NAT 変換をルーターで行っているのでポート開放が可能になっています(NAT ステートレス)。








DS-Lite の場合は IPv4 のポート開放は不可です。

 

 

これは NAT 変換を VNE 側(Virtual Network Enabler)で行っているためです(NAT ステートフル)。

 

 

 

 

 

つまり「ポート開放」は NAT 変換と密接な関係があります。

 

 

ここでは NAT 変換については触れませんので、興味のある方はネットで検索してください。

 

 

 

 

いずれの方式でも IPv6 のポート制限 はありません

 



 

 

現在、4rd/SAM は国内では提供されていません。

 

 

ソフトバンク BB(VNE:BBIX)が 4rd/SAM といわれていましたが、グローバルアドレスは共有されておらず、4rd ではない、と BBIX が見解を出しています。




BBIX では「高速ハイブリッド」と称しています。

 

 

これは「IPIP+ IPoE」となっており、このことから MAP-E の固定アドレス方式と同等ではないかと推察されます。

 

 

 IPIP :IPv4 を単純にカプセル化

 

    IP アドレスは Radius 認証されて払い出される

 

 IPoE:IPv6 ネイティブ

 

 

 

ソフトバンクは 数千万の IPv4 アドレスを保有しているといわれ、IPv4 を複数ユーザーで共有する必要性がないためでしょう。



 

したがって BBIX の「高速ハイブリッド」は IPv4 でのポート制限はありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

ポート開放ができない、または制限がある と、どういう影響があるのでしょうか。

 

 

以下は IPv4 でのポート開放・制限に関するもので、IPv6 の場合は制限はありません。

 

 



 1.外から自宅に VPN で接続(VPN サーバーを立てる)

 

 

   DS-Lite はポート開放ができませんから VPN 接続自体ができません。

 

 

   以下は MAP-E に対してのものです。

 

 

   ❏ 使えないもの(ポート番号を変更できないため)

 

     PPTP   :1723

 

     L2TP/IPsec:1701/4500/500 など


 

   ❏ ポート番号を変更すれば使えるもの

 

     OpenVPN  :標準は 1194

 

     Wireguard :デフォルトは 51820

 

 

     これらは割り当てられたポート番号の一つに変更すれば使えます。

 



 

 

 

 2.NAS や、WEB カメラに外からアクセス

 

 

   DS-Lite はポート開放ができませんから外部からアクセスはできません。

 

 

   MAP-E の場合、割り当てられたポート番号の一つに設定できる場合は
   外部からのアクセスが可能です。

 

 

 

 

 3.家庭内電気機器(エアコンなど)を外から制御する


 

 

   DS-Lite はポート開放ができませんから外部からアクセスはできません。

 

 

   MAP-E の場合、割り当てられたポート番号の一つに設定できる場合は

   外部からのアクセスが可能です。

 

 

 

 

 4.ネットゲームのホストになる

 

   できる場合とできない場合があります。

 

 



 

 5.IP 電話(SIP / RTP)を使う

 

   そのままで使えるものと使えないものがあります。

 


    ❏ 使えないもの

 

     @niftyフォン ほか一部の IP 電話サービス

 

     → 戻りパケットが割当て外ポート番号固定のため戻れないことが原因か


 

   ❏ 使えるもの

 

     ブラステル / SMARTalk / 050Plus / G-Call050 など。

 

 

  



 

 6.自宅の WEB サーバーや FTP サーバーを公開する





   一般公開の場合は標準ポートを使うことが望まれます。

 

   http  :ポート番号 80

   https  :ポート番号 443

   ftp    :ポート番号 21

   ftp-data:ポート番号 20


 

 

  

 

例えば WEB サーバーを一般公開する場合、http(80)または https(443)をポート開放する必要があります。

 

 

ところが 80 や 443 は MAP-E 方式ではポート制限にひっかかり、ポート開放はできません。

 

 

割り当てられたポートの一つ(例えば "12345")を開放し、これを WEB サーバーに割り当てればアクセス可能ですが、

 

 

  http://~~~.co.jp/:12345

 

 

のように開放したポート番号を付加する必要があります。

 

 

自分がアクセスするだけならともかく、ほかの人からのアクセスを許可したい場合は "12345" を付加してもらえません。




これがポート制限ゆえに起こることです。


 

 

 

 

 

これらの制限は IPv4 に対してであり IPv6 の場合はポート制限はありません




 

ポート開放の制限を回避する方法はいくつかあります。

 

 

 

 1.IPv4 で割り当てられたポートに変更する


   MAP-E は可能ですが、DS-Lite 方式はポート開放自体が不可です。



 2.IPv4 ではなく IPv6 でできるならば IPv6 でポート開放する

 

   MAP-E / DS-Lite いずれの場合でもポート開放可能です。

 

 

 3.PPPoE 接続を併用し、PPPoE 配下で使う

 

   IPv4 でのポート開放制限はありません。

   ただし、混雑時の速度が低下することがあります。 


   速度低下は網終端装置の帯域制限のために起こります。

 

 

 4.固定アドレスサービスでポート制限を回避する

 

   固定アドレスサービスはポート制限がありません。








例えばウチでは楽天ひかりの Xpass を使っています。

 

 

Xpass は DS-Lite 方式 ですので、IPv4 でのポート開放はできません。




外出中でも自宅ネットワークに入れるようにするためには、VPN 接続が必要です。

 

 

 

DS−Lite 方式の場合 IPv4 では VPN サーバーのポート開放ができないので VPN 接続できません。


 

 

そこで IPv6 で Wireguard VPN サーバーのポートを開放し、接続できるようにしています。

 

 

 

つまり IPv4 でのポート開放不可問題を IPv6 で解消しているわけです。

 

 

 

 

Xpass 以前は V6プラスでした。

 

 

 

V6プラス時代は IPv4 で割り当てられたポートの一つを開放して Wireguard VPN 接続していました。

 

 

 

 

Xpass に変更するのを契機に、まずは V6プラス で IPv6 によるポート開放をして Wireguard VPN 接続ができるようにしました。




 

これにより、V6プラスから Xpass に乗り換えてもなんら問題なく Wireguard VPN 接続可能になっています。

 




VPN で自宅ネットワークに接続できれば NAS アクセスや WEB カメラ監視、家庭内電気機器類の制御などは自由です。

 

 


IP 電話はブラステルをイエデンで使っていますが、これは Xpass でもそのまま使えています。











2021年9月14日火曜日

楽天モバイルは Dual SIM(DSDV)で使えば安くて最強かも



楽天モバイル回線エリア外だからといって諦めるのは早い。



たとえエリア外でも Dual SIM(DSDV)で運用すれば、Rakuten Link による無料通話/無料 SMS の恩恵を受けることができます。


Rakuten Link を 他社 SIM のデータ通信で利用できるからです。



DSDV の場合の SIM 設定は次のようにします。


まず、どちらの SIM も VoLTE を有効にします。

そのため DSDS ではなく DSDV です。


 ・データ通信:他社 SIM

 ・通話   :都度選択(または主回線の SIM)

 ・SMS    :都度選択(または主回線の SIM)


これにより、楽天モバイル圏外でも Rakuten Link が発着信とも使えます。


標準アプリからの通話と SMS は、発信時はどちらを使うかを「選択」または「主回線」からになります。


標準アプリへの着信はそれぞれの SIM に着信します。


現時点では「他社 SIM エリア > 楽天エリア」がほとんどだと思われますので「都度選択」がいいかな、と。

 

 

 



他社 SIM は IIJmio(ギガプラン・Dタイプ)と組み合わせるのが最適でしょう。

 

 

出典:IJmio のホームページから抜粋


 

 

eSIM ならばデータ通信のみですが、 440 円/2GB からプランがあります。

 

楽天モバイルが1回線目ならば 1GB までは 0 円 (*) で、IIJmio 回線と合わせて 3GB まではたったの 440 円/月額 で済みます。

 

 

足りなくなれば IIJmio の 220 円/1GB のクーポンを買い足せますし、楽天モバイルの段階的月額料金でも構いません。

 

 

【IIJmio eSIM クーポン追加時】


 データ容量合計で次のようになります。

 

  3GB まで       :  440 円

  3GB 超 (+1GBごと) :+220 円

 


【IIJmio eSIM + 楽天モバイル段階的月額料金適用時】

 

 データ容量合計で次のようになります。


  3GB まで       :   440 円

  3GB 超〜5GBまで : 1,518 円(=440+1,078)

  5GB 超〜22 GB まで:2,618 円(=440+2,178)

  22 GB 超〜無制限   :3,718 円(=440+3,278)


 

 

これらはいずれも使った容量に応じた料金ですから月額料金を適正に抑えられます。

 

  


通話回線でも 858 円/2GB(合計3GB)なので、1,078 円/1GB超〜3GB の楽天プランよりもお得です。

 

 

IIJmio では eSIM でない場合のデータ通信料は 748 円 で通話 SIM とは 110 円しか違いません。

 

 

また、通話回線の場合、楽天エリア外でもドコモエリア内ならば IIJmio SIM から緊急電話(110/119/118)着信課金サービス(0120/0800)などへもかけられます。


 

 

楽天エリア内またはローミングエリア内ならば楽天 VoLTE からこれらの電話先にかけることも当然 OK で、使い分けできます。


 


Rakuten Link のアクティベーションは楽天モバイルエリアかローミングエリアで行えば大丈夫です。




「LTE回線状況チェッカー」というアプリで 両方の SIM の電波強度をみることができます。

 








LTE の場合、電波強度とアンテナピクトは次の関係にあります。


 ・ -105 dBm 以下 :1本以下

 ・ -105〜-85 dBm:1〜5(or 4)本

 ・ -85 dBm 以上 :5(or 4)本 






自宅が楽天モバイルエリア外でも固定回線があれば Casa を導入するのがいいでしょう。

 

Casa 導入費用は後日ポイント還元され実質無料です。

 

 

この場合は Rakuten Link のアクティベーションは自宅でできます。

 

 

Casa があれば楽天モバイルの通話(Rakuten Link と楽天 VoLTE の両方)が安定します。

 

緊急電話(110/119/118)着信課金サービス(0120/0800)も当然 OK です。



 

楽天モバイルには最近、定額通話オプションができましたが、これは iPhone ユーザを意識してのことと思われ、Rakuten Link の無料通話/無料 SMS で十分です。


 

 

昨年5月から、16ヶ月以上使ってきていますが、Rakuten Link を含めて楽天モバイルにして大正解だったと思っています



自宅近辺は当初はローミングエリアで、いまは弱いながらも楽天モバイル回線をつかんでいますし、Casa もあります(2020/12 以降)



楽天モバイルにする前は LINE モバイルでしたが、通話料を安くするため、ブラステルをイエデン化した番号から電話していました。

 

 

楽天モバイルにして以降は、イエデンは発信では使わなくなっていますし、通話時間も気にしなくて済んでいます。


 

おかげでブラステルにチャージした通話料残高はまったく減らなくなりました。




SMS も Rakuten Link からは無料なので大変重宝しています。




ちなみに我が家のネットワーク利用料は、次のようになっています。

 

 ❏ ワタシ:AQUOS sense5G

   楽天モバイル2回線目3GB + IIJmio 通話 SIM 2GB

   IIJmio SIM は繰越でほぼ毎月4GB になっています。

   (計・最大7GB)

 

   月額料金:1,936 円 = 1,078 円+ 858 円

 

 ❏ 連れ合い:AQUOS sense4 lite

   楽天モバイル1回線目1GB + IIJmio eSIM 2GB

   こちらも IIJmio SIM は繰越でほぼ毎月4GBです。

   (計・最大5GB)

 

   月額料金:440 円 = 0 + 440 円


 ❏ 固定回線:楽天ひかりで、現在無料期間中

  (2022/01末まで)


 

現在もう1回線、楽天モバイルがありますが1回線目扱いですから 0 円です。


 

IIJmio SIM がほぼ毎月繰越になっているのは「低速設定」していてギガを消費しないからです(楽天モバイル回線は「高速設定」)。

 

「低速設定」でも最大 300 Kbps ありますので Rakuten Link には十分な帯域です。

 

 

したがって総計で 2,376 円+アルファ(ユニバーサルサービス料)です。



楽天モバイル以前は 2,640 円+アルファ(2回線・それぞれ1GB)でしたからコスパは極めてよくなっています。 


しかも固定回線使用料は現在無料です。

 

無料期間終了後でも以前の固定回線料よりも安くなります。

 

 

 

 


(*) 「楽天モバイル 重要事項説明書」によれば、次のようにあります。

 
180 日間のデータ通信が 0 GBおよび通話が 0 回の場合等において、当社から事前通知のうえ、回線の利用停止または解約をさせていただく場合がございます。

 
 
ここでいう「通話」は Rakuten Link による無料通話でもよいのか、楽天 VoLTE による有料発信を必要とするのかは確かではありません。
 
 
また場合等」という表現も気になるところです。