2017年9月13日水曜日

050 番号でイエデン/携帯電話の勧め -- その3


スマホへのソフトフォンの設定とモバイル利用














前回までにイエデンとして使える状態になったと思います。





今回はスマホへの設定をして、スマホを家ではイエデンの子機(正確には子機ではなく、複数登録されたデバイスですが、ここではイエデンの子機と表現します)として、外ではどこでもいつでもイエデン、で使えるようにします。





ソフトフォンに正しく設定・登録すれば、特別なことをしなくても家では WiFi で電話可能ですし、外では LTE で電話可能です。もちろん発着信が可能ということです。



自動的に切り替わります(切り替わるには2〜30秒程度かかりますが)。





通話付き SIM である必要はありません。

SMS付き SIM である必要もありません。



通話付き/SMS付き SIM はほかの利用目的がある場合に使ってください。



050 発着信にはこれらの SIM は必要ありません。データSIM で結構です。



050 通話だけなら多分1GB/月程度で余ると思います。









イエデンの子機として使うにはブラステルが前提です。





なぜなら、複数デバイスへの登録はブラステルしかできません。








ほかの ITSP の場合は、電番をイエデン用とモバイル用に最低2つは取得しなくてはなりません。











使用するソフトフォンのインストールをします。





ソフトフォンもいろいろあるのですが、ワタシがお勧めするのは Grandstream Wave です。





これはダイレクト IP による SIP INVITE 攻撃防止機能が備わっていて、遅延もなく音質も優れているからです。





ダイレクト IP による SIP INVITE 攻撃の詳しい説明はここでは割愛しますが、家でルーターで守られていても外では LTE でグローバル IP で使うとまず間違いなく攻撃を受けます。








100番とか、1000番とか、test とか発信者を詐称してで発信してくる攻撃のことです。








応答しなければ実害はありませんし、応答したとしてもそれだけで実害が発生するわけではありませんが、次には SIP 登録情報を盗み出し、海外特定電番などへの発信で金儲けを企むよからぬ輩です。








あとで、高額な通話料請求されることにつながりかねません。








050Plus は暗号化されたセキュアな接続方法になっていますから、この攻撃からは守られますが、そうでない場合は攻撃防止機能が必要です。








Grandstream Wave にはこの攻撃対策がなされているのです(設定が必要です)。





このソフトフォンの諸々の設定は、ここを参照ください。





設定を終えたら、ブラステル電番のスマホへの登録がが有効になっているかを確認してください。



うまくいかないときは、設定のどこかに誤りがありますので、訂正してください。







まずは、家の WiFi につながっている場合をテストしてみましょう。



ほかの携帯電話などからコールしてみます。





イエデンも、スマホも呼び出しベル(音)が鳴るはずです。

そのまま切れば、携帯電話料はかかりません。









次にブラステルのテスト用の無料電話にかけてみましょう。





050 6868 0000 に電話すると、「こちらは音声テストサービスです。発信音のあとお客様の声を録音してください。10秒後に音声が再生されます。」というようなメッセージが流れて、録音できます。



10秒程度録音後、自動的に再生されてきます。





まず、ブラステルのメッセージがクリアに聞こえるか、次に録音したあなたの声が問題なく再生されるか、をテストしてみてください。





テストは無料ですから、まだチャージしていなくてもかけられますし、何度でもテストできます。





WiFi と LTE と両方とも問題がないことを確認してください。





途中で切れるとかする場合は、コーデックが合わないとかが原因のこともあります。



ワタシの設定事例だと問題はないはずです。

あとはネットワーク環境が安定していないことが考えられます。





WiFi は大丈夫だが、LTE がうまくない、という場合は、混雑しているときか、加入しているキャリアまたは、MVNO のネットワークが安定していないことが考えられます。



逆に LTE は大丈夫だけど WiFi がうまくないという方は自宅のネットワークに問題があると思います。





ネットワークは最低 200kbps以上/Ping値 100ms以下ならば問題ないはずです。







テストコールがうまくいけば、そのまま運用に入れます。





ワタシの場合は LINE モバイルですが、とてもクリアです。もちろん自宅 WiFi も問題ありません。





東京中心部から電車で 30分ほどの近郊都市の郊外に位置していますので、都内中心部ほどには混雑時間帯でも速度低下はありません。





ロングスリープ中を含めて待受けも問題なく、ちゃんと着信します。



Android Lollipop(5.0系〜7.0系まで)以降なら問題ありません。





iPhone は手元にないので、わかりません。どなたか iPhone での設定・使用具合などを教えていただけるとありがたく思います。



(1年後なら iPhone 持つ一家が帰省してきますので、そのときなら試せるのですが。。。)






WiFi でロングスリープ中の着信がうまくないときは、ルーターの udp タイムアウト値を大きめに変更してみてください。ワタシは 360 秒にしています。





この設定ができないルーターの場合は仕方ありません。



また、Heartbeat Fixer for GCM というアプリで、プッシュ通知を維持するインターバルタイムを 5 分くらいに変更してみてください。





うまく登録できればモバイルでも問題なく使えるようになっていると思います。



IP 電話 (050電話) もここまで素晴らしくなりました。

携帯電話の高額な通話料から開放されます。



更に、「その1」で記載したように様々なメリットを享受できるようになります。










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