2018年3月21日水曜日

IP 電話アプリと IP 電話サービスについて思うこと

ネットで「IP 電話アプリ」で検索すると、多くの場合 「IP 電話サービス」と、そのサービスに括り付けになっている「アプリ」が混然としてヒットしますが、これは正しくありません。





「IP 電話サービス」とそれを使うための「アプリ」は本来は区別されてヒットして欲しいと思いますが、情報を提供する人たちがこのような不明瞭な記事を記載しているので誤った判断をさせてしまっているのが実情です。



「IP 電話アプリ」の検索ではあくまで「アプリ」がヒットするべきで、「IP 電話サービス」は付随的であるべきです。



そうでないと、これから IP 電話を使おうとしている人たちに正しい情報を伝えていないことになります。





確かに「IP 電話サービス」の中には括り付けアプリでないと使えないものもありますが、「アプリ」を自由に選んで使えるものも少なくありません。





誤った検索結果が、優れた「IP 電話サービス」や「IP 電話アプリ」を埋没させているかも知れないのです。





「IP 電話」をよく知る人たちはこのことを理解していますが、そうでない人たちから見ると、「IP 電話」を使ってみたいけどメリットやデメリットが分かり辛く、躊躇あるいはうまくいかないケースに遭遇する結果になって諦める、ということになりかねません。





私見ですが 2016 年秋頃以降は IP 電話サービスの品質は格段に向上しているように感じます。



また、アプリも進化してきているように思います。





固定電話のみならず、モバイルでもそのまま実使用できるレベルになってきています。



これはネット環境の進化(LTE/WiFi)とサービス事業者やアプリ開発元の努力の成果だろうと思います。





LINE の通話機能(発信番号のない通話のこと)が当初よりも格段に向上して、いまやモバイルでも問題ないレベルになっているのと同様で、私も身内や親しい人とは 殆ど LINE 通話で済ませています。







一般的に「IP 電話サービス」は NTT 等の固定電話並み通話料で済んだり、携帯電話通話料に比して格段に安く通話できます。





かっては「IP 電話サービス」の品質(遅延性、音声品質)が決していいものではない時代があり、「IP 電話アプリ」もまたよくないものが多くありました。



品質はいまや殆どの IP 電話サービス事業者(ITSP といいます)で改善されてきているように思います。



一方アプリはというと、残念ながら優れたアプリはほんの一握りです(品質や機能性、使い勝手など)。



多くの場合括り付けアプリは役に立っていないという現実があり、そのために括り付けアプリでしか使えない「IP 電話サービス」は避けた方が無難です。








アプリを自由に選んで使える IP 電話サービス





(それぞれに括り付けの専用アプリがありますが、使わないで後述の IP 電話アプリをオススメします)




ブラステル

FUSION IP-Phone Smart

G-Call050

050Call



など。






括り付けアプリ(専用アプリ)でしか使えない IP 電話サービス




LaLa Call

050 Plus

(SIP 情報をハッキングすればアプリを選べ、方法はここに記載されています)



など。







それぞれの IP 電話サービスについてはリンクを張っていますので、詳細はクリックしてください。







また、固定ネット接続サービスとして V6 プラスを使っている場合には、使えるかどうかを考慮する必要があります。









私がブラステルをイエデンでも使用し、モバイルでも使用している理由はいくつかあるのですが、デメリットよりもメリットを採ったためです。



【ブラステルのメリット】

・加入料/月額基本料が無料

・通話料は IP 電話サービス事業者の中で最安値クラス

・高品質で安定

・0120 への発信ができる

(すべての 0120 への発信ができるわけではありませんが多くの場合可)

・複数端末に同一アカウントを登録できる(ブラステルだけの特長)

・V6 プラスでも問題なく使える



【ブラステルのデメリット】

・通話料はプリチャージ方式(最低チャージ額 500 円、または 2,000 円)

(これはチャージした金額以上には使えませんが、万が一アカウントを乗っ取られても

 それ以上の被害に遭わないメリットでもある)

・アカウントの有効期限が1年

(最後にチャージまたは有料発信から1年間がアカウントの有効期限。発信さえすれば

 そこから1年間有効なので、事実上期限なし、とできる)

・転送機能はあるが、大もとの発信者番号は通知されない(転送元ブラステル番号になる)

・留守電機能がない

・緊急電話(110/119等)や3桁サービス(104/117/177等)を使えない

(これはブラステルのみならず、ほかの IP 電話サービスに共通的に使えない機能)

・発信時に、チャージ金額残高に見合う通話時間がアナウンスされる

(煩わしい感じがしますが "**" アスタリスク2つを入力すればアナウンスを回避可能)







また、FUSION IP-Phine Smart も併用していますが、加入料無料/月額基本料が無料であることと、着信通知機能や留守電・転送機能に優れていて、ブラステルと転送機能を併用することで利便性が向上するからです。





IP 電話アプリの方は、私がオススメなのは



Grandstream Wave

Zoiper(LITE 版よりも Beta 版の方をオススメ。Pro 版はオススメしません)



の2つです。



これらの2つについては当ブログの中で設定等について記載していますのでご参考ください。







その他以下のようなアプリがありますがあまりオススメはしません。

過去に試用した限りでは優れモノではなかった、というのが理由ですが、ひょっとしたら最新版ではよくなっているかも知れません。



CSipSimple

MizuDroid

Cloudwire

Acrobits

3CX



など。