2020年6月11日木曜日

050 発信で 0120(着信課金)や緊急電話へ発信できない理由





一部の IP 電話サービス(050 plus / Brastel)を除き 050 電番から 0120 電番への発信ができません。





これは「着信課金」のオプション契約で「発信端末拒否」設定によってフリーダイヤルへの着信を制限されている場合に着信不可となるのが主な理由です。





あるいは「発信地域指定」オプション契約によって、発信地域を特定できない 050 電番を拒否しているかのいずれかです。





多くの場合は「発信端末拒否」設定されているためでしょう。





一部の 0120 が携帯電話からを受け付けないのは着信課金料金が一般加入電話に比べて高く付く(6倍以上)ので拒否設定されていると思います。







050 plus が 0120 発信できる理由は、0120 サービス自体が 050 plus と同じ NTT コミュニケーションズから提供されているので「発信端末拒否」オプションをすり抜けているためだと思われます。







この場合でも「発信地域指定」に引っかかれば発信はできないと思われます。







また、ブラステルは 0120 への発信時に発信元を 050(03 に置き換え?)ではない仕掛けを施しているのではないか、と思われます。















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緊急電話が 050 発信では受け付けられない理由は、総務省の定めた「緊急通報発信に必要な機能」を満たさないためです。







総務省の定めた「緊急通報発信に必要な機能」は以下の3点を満たす必要があります。





① 管轄の緊急通報受理機関(警察、海上保安庁、消防)へ接続する機能



  「管轄の〜〜」がクセモノで、050 発信では「管轄」はわかりようがありません。



  技術的には GPS を活用すれば「管轄の受理機関」がわかるのですが、そのように

  動作する仕組みがないのです。



  携帯電話も長らく発信できなかったのですが、いまは基地局位置から「管轄」を

  判定して接続できるようになっています。





② 発信者の位置情報等を通知する機能



  これも 050 発信では通知する仕組みがありません。



  電話交換機(今は IP ベースですが電話交換機能互換があります)の場合は交換機位置

  (携帯電話は基地局位置をこの仕組に利用)から通知していますが、050 の場合は

  その仕組がありません。





③ 回線を保留または呼び返し等を行う機能



  これは対応できる 050 と対応できないものに別れます。









いずれにしても、① ② が IP 電話事業者側からは満たせないことが大きな理由です。




























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