2018年5月12日土曜日

公的 DNS サービス 1.1.1.1

Cloudflare(本社:SF, CA USA)が APNIC の所有する 1.1.1.1 を使って公的 DNS サービスを本年4月1日より開始しました。


この DNS サービスは Google よりも速く名前解決でき、しかも Google のようにアクセスしてきたユーザーの IPアドレスは記録しない、といいます。



公式サイトは https://1.1.1.1/ja-jp/ になります。








1.1.1.1 の公式ホームページより抜粋



確かに世界最速をうたっています。



実際にどうなのか、dig で調べたのが以下です。













Google が 45ms に対して 1.1.1.1 は 7ms と、6倍以上の差があり非常に高速です。



ちなみに、プロバイダ(V6プラスなので JPNE)の場合が一番下の結果で、18ms です。





実は試しに 1.1.1.1 を4月下旬から使っていましたが、本日(5月12日)未明から(?)障害で何時間かアドレスを引けなくなりました。



この記事を書いている 16:00 には回復していました。

どれくらいダウンしていたのかは公式ホームページにも言及がないのでわかりません。



4月にも一度障害があったようで、数時間(?)使えなかったようです。



その時も公式アナウンスはなかったようで、ここらあたりがまだ運用面でも課題を残していますね。





今後、安定性・信頼性が増せば Google に代わる存在になるかも知れません。





結局はプロバイダの DNS サービスに戻しました。



何倍も速い、といっても数ミリ秒〜十数ミリ秒の範囲ですから、体感的に速さも遅さも感じることはできません。



よって、プロバイダの DNS サービスで十分、です。





しかも、プロバイダの DNS サービス異常があった場合は大抵の場合接続自体も切れることが多いと思いますし、公的 DNS を使ってそれが安定していても、プロバイダの接続が切れれば結局は無駄なことですし。





DNS サービスの速さを比較するのに、なぜかスピードテストするヒトがいますが、何か大いなる勘違いをされていますね。





同様に、8.8.8.8 を使えばネットが速くなる、なんて喧伝しているヒトもいますが、名前解決の速さは全体的な速度に比べれば超・微々たるものでしかありません。





ということで、巷のウソを見抜けるくらいにはなりたいものです。
















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