2017年6月22日木曜日

Raspberry Pi 3 Model B をセットアップする



最新の OS は Raspbian STRETCH となっており、以下は微妙に変わってきていますので、記事を削除します。




















まず、ディスプレイ(HDMI か USB 接続可能なもの)と、キーボード、マウスを用意します。


Raspbian
PIXEL 
版では、それ以前のバージョンとは異なり、デフォルト

ssh
も VNC 
disable
になっていますので、これらの周辺装置が必要です。




PIXEL 版以前のバージョンは
ssh

enable
でしたから、これらを接続しなくても初期起動直後から PC でリモートログインして操作ができました。




PIXEL 版はこれができなくなりました。


また VNC も RealVNC に変わっています。





次に、用意したディスプレイ、キーボード、マウスを Raspberry
Pi
に接続します。


電源はまだ、入れません。





1.準備作業(PC での作業です。私の場合は Mac を使いました)


  microSD カードを用意します。4GB ほどあれば足りるのですが、メモリセルが壊れたときの代替セルを確保できる容量があると安心なので、16GB 程度のものが好ましいと思います。SDXC である必要はありませんが、SDHC 以上が好ましいと思います。





 Raspberry の公式サイトから Raspbian をダウンロードします。


  私は、2016-11-25-raspbian-jessie.zipPIXEL版)を使いました。


  Stuffit
Expander 
で解凍します。


  2016-11-25-raspbian-jessie.imgPIXEL版)ができあがります。


 Mac の USB ポートに microSD カードを差し込んだ、SD カードリーダーを接続、


  SDFormatter を使って、microSD カードをフォーマットします。


  このとき「論理整合性はオフ」にします。


 PIXEL 版は RealVNC に変わっています。


  予め Mac にも RealVNC をインストールしておくと一々、ディスプレイなどを接続しないでリモートで操作できます。


 Mac のターミナルを開いて、ディレクトリを確認します。


   $
df -h


  例えば、/dev/disk2s1 とかの、対象となる SD カードを見つけます。


  「....2s1」の「s1」はパーティションです。


  Raspian は、パーティションではなくディスクの先頭から焼き込まないと、うまく起動しません。SD カードのすべてのパーティションをアンマウントします。


   $
diskutil umountDisk /dev/disk2s1


 SDカードにイメージを焼き込みます。


   $
sudo dd if=/Downloads/2016-11-25-raspbian-jessie.img of=/dev/rdisk2
bs=4


  このときの、rdisk2 の はアンバッファモードで高速に、bs=4 4MB 単位で書き込むという意味です。


  パーティションではなく、頭から書き込むので、disk2s1 ではなくdisk2 とします。


  焼き込みには、しばらく時間がかかります(1時間以上)途中経過は「control+t」で見ることができます。


 焼き込みが完了したら、アンマウント、イジェクトで取り出します。


   $
diskutil eject /dev/disk2





2.Raspberry
Pi
の SD カードスロットに、焼き込んだ
microSD
を差し込みます。





3.LAN ケーブルを接続して電源を入れます。


  電源ランプ(赤色)の横のグリーンランプが点滅してインストールと起動プロセスが始まります。


  ランプが消えたら、起動終了しています。





4.DHCP サーバーの v4 払い出しリストを確認して、新しく払い出された IP アドレスを確認します。





5.Raspberry
Pi 
の設定作業をします。




  設定
raspberry
pi
の設定



① 
ファイルシステムの拡張


パスワードの変更
raspberry’
→ ‘12345678’
(任意文字列)


インターフェース
;
ssh, vpn
を有効化


ローカライゼーション


 ・ロケール
;
ja(Japanese), JP(Japan), UTF-8


 ・タイムゾーン
;
Asia, Tokyo


 ・キーボード
;
日本
OADG109


 ・無線LAN
; JP Japan





 設定後、リブートをうながされるので、Yes
でリブートします。



⑤ root 
のパスワードを設定します(初期値は無設定状態です)


   $
sudo passwd root


   新しい UNIX パスワードを入力してください12345678(任意文字列


   新しい UNIXパスワードを再入力してください:
12345678


   passwd:
パスワードは正しく設定されました





6.ネットワークの設定をします。


  ターミナルを起動し、su モードに入ります。


  エディターで編集します。


   #
leafpad /etc/dhcpcd.conf





  最終行に下記を追記します。


   interface
eth0


   static
ip_address=
192.168.xxx.yyy


   static
routers=
192.168.xxx.zzz


   static
domain_name_servers=
192.168.xxx.zzz





  保存して、エディターを終了します。


  設定反映のために、再起動します。


   #
shutdown -r now




  ssh でキーエラーで接続できなくなったときは、


   #
rm /Users/
xxxx/.ssh/known_hosts
:
xxxx
はユーザディレクトリ




  としてキーファイルを削除して接続してみます。


   $
ssh pi@192.168.
xxx.yyy




7.Mac から RealVNC を起動して「サーバへ接続」します。


  サーバアドレス/ポートは、192.168.xxx.yyy:5900






































ここからは VNC を使い、リモートで以下の設定をします。





8.VNC サーバの画面解像度変更


  デフォルトでは
656x416
と、小さいので以下のファイルに追記します。





   #
vi /boot/config.txt





  29行目の
#hdmi_mode=1
の次の行に、以下を追加します。


  (http://elinux.org/RPiconfig 参照)




   hdmi_ignore_edid=0xa5000080


    ➡
ディスプレイが
EDID対応していない場合の設定


   hdmi_group=2

HDMI
タイプ:DMT1CEA


   hdmi_mode=85

720P60hz
1280x720、アスペクト比は16:9


 


  また、/boot/config.txt
の末尾に以下の追記で、USB 電源ポートの電流制限 0.6A

1.2A
に増量します。


   safe_mode_gpio=4


   max_usb_current=1





  再起動して RealVNC クライアントで開くと、画面サイズは大きくなっています。





9.ファームウェアと、パッケージの最新化をします。


   #
rpi-update





  アップデートされたら、リブートします。





  次にパッケージを最新化します。


   #
apt-get update


   #
apt-get dist-upgrade





  完了したら、再起動します。


   #
reboot





10.日本語入力のインストール


  以降、リモートデスクトップからでも Mac のターミナルからでもいいです。


  GUI アプリで実行時はリモートデスクトップ、CUI でコマンドならどちらでも。


  フォントと、mozc をインストールします。


   #
apt-get update


   #
apt-get install ibus-mozc fonts-vlgothic fonts-ipafont-gothic
fonts-ipafont-mincho








11.ntp 同期設定をします。


   #
leafpad /etc/ntp.conf





  21〜24行をコメントアウト、25行目に以下を追加します。


   pool
ntp.nict.jp


  ntp
をリスタートして以下のように確認します。


   #
service ntp restart


   #
ntpd -p





  結果のリストの
*
が付いた行が対象の行です。


  また、現在時間は以下で確認できます。


   #
date





12.プリンターの設定(必要なければ省略できます)


  CUPSCommon
Unix Printing System
)のインストールをします。


   #
apt-get update


   #
apt-get install cups





  次にCUPSlpadminグループにユーザ pi を登録します。


   #
adduser pi lpadmin





  ブラウザから、CUPS
localhost:631
で呼び出します。


  Administration の Add
Printer 
を選択、ユーザ/パスワードを問われるので、入力します。


  ネットワークプリンターを選択し、Continue
ボタンをクリックします。


  ディフォルトオプションは、


   Media
Size : A4
    


   Color
Mode : RGB Colorl


   Color
Precision : Normal


   Media
Type : Plain Paper


   Media
Source : Photo Tray ;


    ウチのプリンターの場合何故か、主トレイとフォトトレイが逆になってた。


   Print
Quality : Standard


   Resolution
: Autoatic


   Output
Order : Normal


   2-Sided
Printing : Off


   Shrink
Page If Necessary to Fit Borders : Shrink (print the whole page)





  Set
Default Option
ボタンで反映させると管理画面に戻ります。


  Maintenance から Print
Test Page 
をクリックして、テスト印刷されれば OK です。





13.samba のインストールをします(省略できます)


   #
apt-get install samba


   #
mkdir /home/share


   #
leafpad /etc/samba/smb.conf


   


  以下を最終行に追加


   [share]


   path=/home/share


   readonly=no


   guest
ok=no


   force
user=pi





  samba
にアカウントを設定


   #
smbpasswd -a pi





  samba
の自動起動設定


   #
update-rc.d samba defaults





  samba
の再起動


   #
sysctl restart smbd





14.LibreOfficeの日本語化をします(省略できます)


   #
apt-get install libreoffice-l10n-ja





15.ファイヤウォールの設定をします(以下はイントラネット同士の許可設定)





   #
ufw default deny


   #
ufw allow in from 192.168.
xxx.0/24
to 192.168.
xxx.yyy


   #
ufw allow out from 192.168.
xxx.yyy
to
192.168.
xxx.0/24


   #
allow out from 192.168.
xxx.yyy
to
any





【以下はオススメ設定です】


セキュリティ上、ユーザ名と ssh のポート番号を変えておきましょう。


イントラネットといえども、万一、PC がウイルス感染しても被害を最小限にするためには、個々のサーバーやパソコンにも気を使った方がいいと思います。





1.ユーザをデフォルトの
pi
から xxxx
に変更します


 (pi
は皆が既知のため、違うものに設定し直すのが好ましい)。


   #
adduser
xxxx


  パスワードの設定を求められるので、2回、入力します。


  pi
と同じユーザグロープに設定するため、
pi
のグループを確認します。


   #
groups pi


  xxxx
のユーザグループを
pi
と同じに設定します。


   #
usermod -G pi,adm,
・・・・・,lpadmin
xxxx


  xxxx
のユーザグループが
pi
と同じに設定されたことを確認します。


   #
groups
xxxx


  Mac
から、ssh
で新しい
xxxx
でログインを確認します。


   $
ssh

xxxx@192.168.xxx.yyy





  pi は使用しないよう、削除します。


   #
userdel -r pi





2.sshのポートを
22
から変更します。


   /etc/ssh/sshd_config

5
行目を変更します。


   port
22

port
50922
(一例)





  ssh
を再起動します。


   #
/etc/init.d/ssh restart





  Mac から ssh
でログイン確認をします。


  $
ssh
xxxx@192.168.xxx.yyy

-p
50922








以上でセットアップは終わりです。





















































































































































































































































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