2020年1月10日金曜日

Transcend StoreJet SSD の温度に関して





この SSD の S.M.A.R.T. 情報を見ると温度情報が 60 ℃に達しています。





この製品仕様では動作環境温度:5 〜 55 ℃ となっていますが、これは本体温度の制限値ではありません。





この製品を動作させる「環境の温度」の範囲です。









トランセンドのサポートによると、S.M.A.R.T. 情報での温度はコントローラーの温度であって、SSD 本体(フラッシュ)温度ではないそうで、コントローラーが 60 ℃ でも本体はこれよりも低く問題ない、とのことでした。





またコントローラーが 60 ℃ 前後は正常な範囲内、との見解です。









「70 ℃ を越える場合は冷却のこと」ということですが、この 70 ℃ がコントローラー温度なのか、SSD 本体なのかは答えてもらっていません。







文脈的に考えると測定できる温度がコントローラーなので、70 ℃ を越えたら、というのもコントローラー温度と思われます。





SSD 自体はコントローラーよりも低いとのメーカー見解ですから、コントローラーの 70 ℃ が高温限界の目安なのだと思われます。











ということなので、MacBook Air でコントローラー温度が最大どの程度になるかを監視してみたいと思います。









今日半日ほど動作させてみて最高温度はたまに 65 ℃、次が 63 ℃、その次が 61 ℃ であとは 60 ℃ 以下でした。







多くの場合 60 ℃ 以下です。







よってトランセンドのサポートの見解の「正常範囲」ということのようです。









引き続き明日も監視します。























その後の状況です。





起動直後やスリープからの復帰時、室温 25 ℃ で SSD も同等の温度と思われますが、

コントローラーは S.M.A.R.T. 情報では 38 〜 40 ℃ になっています。





このときにケース表面は温度計で測っても室温と同じです。







起動直後ですから、コントローラーは 40 ℃ まで急速に上昇していることになります。







起動直後はほとんど室温に近いのではないかと思っていましたが、コントローラーの温度センサーは非常に感度がいいのでしょう。



そうでなければこれほど急激に 40 ℃ にはならないでしょう。















手持ちの2つの M.2 NVMe SSD である "WD Black SN750" と "Samsung 970 EVO Plus" の温度状況を比較の意味で触れてみたいと思います。







これらの通常使用時の温度は 40 〜 45 ℃ 程度です。



50 ℃ を越えることはまずありません。





前者は TREBLEET ケース、後者は ORICO ケース に入れていますが、ともにアルミダイカスト製で放熱効果が高い素材・構造です。





外からヒートシンクや冷却ファンは付けていない状態でこの温度です。









WD Black SN750 の S.M.A.R.T. 情報では "Temperature" がフラッシュの温度のようです。







Samsung 970 EVO Plus の S.M.A.R.T 情報では "Temperature" = "Temperature Sensor 1" でこれがフラッシュ温度のようです。





"temperature Sensor 2" がコントローラー温度のようで、両者の温度差は 0 〜 8 ℃ 程度です。



コントローラーがフラッシュと同じか、数 ℃ ほど高い状態です(まれに逆の場合があるが、すぐに同じか、高くなる)。











このことから Transcend StoreJet も フラッシュ温度はコントローラー温度よりも 数 ℃ 程度は低いと推定できます。











しかし、ケース表面温度は Samsung 970 EVO Plus とほとんど同じです。







コントローラーが 60 ℃ 時、ケース表面は 35 ℃ 前後ですから、Samsung 970 EVO Plus の 45 ℃ 前後程度にはフラッシュ温度は低いのかも知れません。





つまり Transcend StoreJet のフラッシュはコントローラーよりも印象的には 15 〜 20 ℃ くらい低いのではないかと思えますが、実測できないのでわかりません。











iMac 2019 の起動用 SSD にしている WD Black SN750 の場合、S.M.A.R.T. 情報では十分に冷えた状態からの起動直後はほぼ "室温+5℃" ですし、十分に冷える1時間程度のスリープからの復帰時も同様です。







Samsung 970 EVO Plus も同様の温度状況です。





Samsung 970 EVO PLUS はコントローラー温度もわかりますが、起動直後はフラッシュもコントローラーもほぼ "室温+5℃" です。







したがってこれらの場合は外部ヒートシンク(ケース貼り付け型冷却フィン)や冷却ファンは必要ありません。









Transcend StoreJet はコントローラー温度がわかる Samsung 970 EVO Plus に比して15 〜 20 ℃ ほど異様に高いのです。









Transcend StoreJet の場合はトランセンド・サポートがいうように「70 ℃ を越えるようなら冷却のこと」なので、70 ℃ にならなければ冷却しなくても大丈夫そうとしか判断できませんね。







結論としては、ケースにヒートシンクやファンはとりあえず、付けなくてもよさそうです。



















【 起動用 M.2 NVMe SSD の動作温度に関して 】





今朝は書斎の室温が低くて 5 ℃ 以下だったようです。



こういう動作環境では、起動ディスクにしている WD Black SN750 でも反応が鈍くなるようです。





私の使い方では、寝る前に iMac 2019 をスリープにして、起きたときにスリープからの復帰をしますが、この復帰時に一瞬反応がなく「あれっ?」と思いましたが数秒でログイン画面がでましたので難なく復帰はできました。







動作温度は高すぎると NG(故障破壊の原因になる)ですが、低すぎるのも動作が緩慢になるようです(低い場合は故障原因にはならないようですが)。









そういえば、Transcend StoreJet の動作環境温度が 5 〜 55 ℃ になっていたなぁと。
























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