2019年10月3日木曜日

Lubuntu を中古 PC・Acer機 にインストール - 疲れた〜〜〜!!

ドンキの PC はあまり評判がよくないようなのでやめました。







近くのリサイクルショップに Acer travelMate-B115-M(法人向けモデル・Celeron N2840 / 4GB mem / 500GB HDD / Win10)のノート PC が  16,000 円であったのでこれを買ってきました。





既設の 500GB HDD をこれまでの Dynabook で使っていた 128GB SSD に換装します。







Dynabook は廃棄処分しました(自治体が無料回収してくれますのでリサイクル料は発生しません)。







まぁ、「LS210D 改め Debian Server」がありますので、Linux オペレーションはこれでできますし USB ポートもありますが、CLI だけでなく GUI も使いたいので、ノート PC を Lubuntu 化します。









Windows10 にすでにアップデートされていましたが、このままでは動きも起動も何もかも重いですね。





SSD に換装して Lubuntu 入れてみたら軽快に動作しています。











が、この PC はすごくイヤラシクて素直にはインストールできず、ものすっご〜〜く苦労してやっとインストールできました。





以下に、その顛末と手順を記載します。



Acer 機種はすべからくこのような作りのようで、ここで記載の方法でないとうまくインストールできないようです。









私の場合は Mac を使います。



インストール用に USB メモリとして 4 GB 以上のものが要ります(PC にインストールしないで、USB メモリでブートもできます。その場合は 16 GB 以上を用意します)。



また、Linux で、USB 接続の SSD を操作できる環境(私は Debian Server を使用)が要ります。





USB メモリブートで使う場合は Linux 機も、換装用 SSD も不要ですし、後で記載の裏蓋外しも不要です。







私の場合は、これまでの Dynabook(Lubuntu)の SSD を取り外して使いますから Linux 機が要ります。









手順は次のとおりです。





① 換装する SSD のパーティション設定とフォーマット

② インストール先の PC の HDD と入れ替え

③ インストール用の USB メモリへの lubuntu-18.04.3-desktop-amd64.iso ファイルの焼き込み

④ インストール先 PC の BIOS 設定

⑤ インストールとシャットダウン

⑥ 再起動前に SSD の一部書き換え

⑦ インストール先 PC の BIOS 戻し

⑧ 再起動

⑨ ログイン・完了









① 換装する SSD のパーティション設定とフォーマット





SSD を Linux 機 につなぎ、次のパーティションを切ります(これはインストールで書き換えられますが一応このようにします)。



fdisk を使ってパーティションを切り、タイプも変更します。



GPT で設定

第1パーティション:  1 GB /boot 用

第2パーティション:10 GB /(root)用

第3パーティション:  1 GB swap 用

第4パーティション:残り(約100 GB)その他データ用等



パーティションタイプは、swap 以外は "Linux filesystem" にします。



第1 と第2パーティションは mke2fs コマンドで ext3 または ext4 でフォーマットしておきます。



フォーマットが済んだら Linux 機からアンマウントして外します。











② インストール先の PC の HDD と入れ替え



SSD をインストール先 PC に装着します。





本体をひっくり返して裏蓋を外します。



裏蓋はネジ止めされています。



















この機種の場合はネジが本体周辺部に 11 箇所、中程に 2 箇所あります。



特に赤で囲んだ箇所はシールが貼ってあり、剥がすとネジがあリます。





これは中を開けたかどうかのチェックのためにシールを貼っていると思われ、サポート対象の可否判断に使っているのではないかと思われます。





ネジを外したらキーボード側と裏蓋を剥がしますが、爪で止めてありますので、刃の薄いマイナスドライバーなどで慎重に開けていき、分離します。





次の写真が裏蓋を取って、SSD に換装したものです。



赤く囲んだ部分が、外した 500GB HDD(SATA)2.5 インチで、写真を撮るために本体の上においてあるだけです。



緑で囲んだ部分が換装済みの SSD 128 GB です。





















換装が済んでもまだ、裏蓋は取り付けないで、ネジも外したままにしておきます。





もう一度 Linux 機につないで手を入れる部分があるからです。











③ インストール用の USB メモリへの lubuntu-18.04.3-desktop-amd64.iso ファイルの焼き込み





Mac の場合は次のようにします。



SDFormatter というアプリで USB メモリをフォーマットします。





https://lubuntu.me/downloads/ からホームページの中程にある下記ファイルをダウンロードします。





[18.04.3 Bionic Beaver LTS (LXDE)]   [Desktop 64 bit]





このファイルを unetbootin というアプリで USB メモリに焼き込みます。











④ インストール先 PC の BIOS 設定





USB メモリは本体の USB ポートに挿入しておきます







まずは、BIOS の設定から始めます。



Acer は BIOS をうまく設定しないとインストールもうまくいきませんが、それ以外にも後に記載の注意点があります。









インストール時の BIOS 設定(インストールが終わったら基本的には戻しますが、それはまた後で記載します)





BIOS にするために F2 を連打せよ、と先人の教えですが、そんなキーが壊れそうなことは要りません。





電源投入時に F2 キーを BIOS 画面になるまで押しっぱなしで結構です。



以下の部分を変更設定します。





[Main]

 F12 Boot Menu: [Enabled]

 USB Boot: [Enabled]



[Security]

 Set Supervisor Password: にカーソルを当てて ➡ enter キー押下 

 ➡ password 新しく設定し、検証にもう一度設定

 Supervisor Password Is: が [Clear] から [Set] に変わる



[Boot]

 Boot Mode: [EFI] ➡ [Legacy] に変更

 [USB HDD] にカーソルを当てて F6 を押すと一つ上に上がるので、さらに押して先頭にする



[Exit]

 Exit Save Changes で終了











⑤ インストールとシャットダウン





BIOS を終了するとインストールのために下記の画面が出るはずですが、その下の朱字で示したエラーになって怒られます。



 Try Lubuntu without installing

 Install Lubuntu
 OEM Install (for manufacturera)

 Check disk for defects






何度やり直しても上記画面にならず、次のような画面になり怒られ続けました。



同じ手順を行うと、最初は朱字のように怒られます。



諦めて、寝ました。





 Failed to open /EFI/BOOT/mmx64.efi Not Found

 Failed to load image /EFI/BOOT/mmx64.efi: Not Found

 Failed to start MokManager: Not Found

 Something has gone seriously wrong:import_Mok_state() Failed: Not Found






これは、.isoファイルに mmx64.efi が入っていないのでブート・インストールができない、という意味ですね。



Acer は基本的には Windows しか素直には受け付けない作りですから、このようなエラーになります。







朝になってスッキリしたところで、ふと思いついて試しに .iso を展開した USB メモリの当該ディレクトリを見ますと ”/efi/boot" には "grubx64.efi” はありますが、"mmx64.efi" はありません。



ファイルの中身まではチェックしないで、ファイル名だけだろう、と考え同じ名前を変更したファイルをつくリます。



つまり、"/efi/boot" 配下にオリジナルの "grubx64.efi" と、複製・名前変更した "mmx64.efi" があることになります。





PC に 修正した USB メモリを再挿入して電源を入れたところ、怒られることなく青字のように、インストール方法選択画面になりました。











⑥ 再起動前に SSD の一部書き換え



インストールが無事に終わりましたが、リブート指示で再起動ボタンをクリックするとまたまた以下のメッセージで怒られます。



 Failed to open /EFI/BOOT/mmx64.efi Not Found

 Failed to load image /EFI/BOOT/mmx64.efi: Not Found

 Failed to start MokManager: Not Found

 Something has gone seriously wrong:import_Mok_state() Failed: Not Found
 





今度は、インストールした Lubuntu のブートファイルが、USB メモリのときと同じエラーになったと考え、一旦本体から SSD を外しました。



Debian Server につないで "/EFI/BOOT/mmx64.efi" の有無をチェックしましたら、"fbx64.efi" はありますが "mmx64.efi" はありません。





"mv fbc64.efi mmx64.efi" と、コマンドを打って、名前を替えた複製を作りました。













⑦ インストール先 PC の BIOS 戻し





SSD を再度、PC に装着して F2 キーを押したまま電源を入れます。



BIOS モードのなりますから、BIOS 設定を戻します。



[Main]

 F12 Boot Menu: [Enabled] ➡ [Disabled]

 USB Boot: [Enabled] ➡ [Disabled]



[Security]

 Set Supervisor Password ➡ enter キー押下

➡ password 以前のパスワードを入力して、新しく設定は空のまま enter キーし、

検証にもう一度 空のまま enter キーで解除される



 Supervisor Password Is: が [Set] から [Enter] に変わる



[Boot]

 [HDD ハードディスク名] にカーソルを当てて F6 を押すと一つ上に上がるので、

さらに押して先頭にする



[Exit]

 Exit Save Changes で終了













⑧ 再起動





怒られることもなく、インストールした Lubuntu のログイン画面になりました。































⑨ ログイン・完了







ログインして OK となりました。







電源投入からログイン画面がでるまで約 20 秒です。

シャットダウンは 3 秒以下です。









Dynabook のときよりもログイン画面は 10 秒くらい長いのですが、シャットダウンは逆に激速です。



Dynabook はどちらも 10 秒程度。





ブラウザの起動も4〜5秒で、Dynabook よりも格段に速くなりました。







軽快さですが、FireFox の YouTube でレース映像(CARGUY SUPER CAR RACE 第一線 富士スピードウェイ)を見ましたら、フルスクリーンの 1080P ではときどき画面が止まりますが、720P では画面停止もなく音声途切れもなく再生できます。





Win10 の場合は 480P がやっとでしたから概ね2倍くらい軽い感じですね。













Acer の Linux 化は、疲れた〜〜〜!!






















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