2019年11月18日月曜日

新しい iMac のディスク性能:内蔵 HDD と外付け SSD

新しく購入した iMac 2019 モデルは HDD モデルです。







SSD モデルではなく、なぜわざわざ HDD モデルを購入したのかというと、外付け SSD でコスパが高くて、ディスクアクセスの高速性が期待できるからです。







そのため、iMac 購入時のポイントで 970 EVO Plus 250GB と玄人志向 GWM.2NVMe - U3.1AC ケースも手配しました。







この SSD とケースは結果的には選択ミスになったのですが、それは USB の速度規格と Samsung SSD のファームウェア問題の調査不足があったためです











最終目的は Thunderbolt 3 ケースに M.2 PCIe 3.0x4 NVMe SSD を装着して Thunderbolt 3 接続して、この SSD をブートディスクにすることで爆速を期待します。









Thunderbolt 3 ケースと M.2 PCIe 3.0x4 NVMe SSD が揃う前に SATA SSD でどれくらいの速度改善になるのかを把握しておきます。






  1. 内蔵 HDD の場合

  2. SATA SSD を USB3.0 接続の場合

  3. SATA SSD を USB3.1 Gen2 接続の場合

  4. 参考として MacBook Air 2012/Mid モデルの内蔵 SATA SSD 性能








2項と3項には手持ちの SanDisk SDSSDH3-500G を ineo C2561c ケースに装着したものを用いました。







この SanDisk SSD は従前から使用中であった MacBook Air Mid 2012 の TimeMachine 用に以前から保有していたものです。





  





いずれも Mojave をインストールしてブートディスクとして起動し、AmorphousDiskMark を測定に使用しました。







ブートタイム(秒)は電源オンからパスワード投入画面になるまでの時間です。







1. 内蔵 HDD





  ブートタイム:約 70 s






















  予想されたとはいえ、「絶望的な遅さ」です。





  測定自体がスムーズにはできないことがしばしばです。





  ブート時のパスワード投入後の画面表示完了までもさらに時間がかかります。





  前回シャットダウン時に起動していたアプリにもよりますが、画面が表示完了して安定する

  までに 20 〜 30 s 程度かかります。







  普通に使っていてもしばしばレインボーマークがでるし、「遅さ」のためストレスが溜まり

  ます。 

 











2. SanDisk SSD - USB3.0 接続 



  ブートタイム:48 s



















  SATA SSD の SATA での最大転送性能は 6 Gbps です。



  USB3.0 の最大転送性能は 5 Gbps です。





  したがって、USB3.0 の転送性能以上には速度はでませんから、まぁまぁ妥当な数値です。













3. SanDisk SSD - USB3.1 Gen2 接続



  ブートタイム:39 s














 







  USB3.1 Gen2 の最大転送性能は 10 Gbps です。





  したがって、SATA の転送性能(6 Gbps)以上には速度はでませんから、この場合も

  まぁまぁ妥当な数値です。







  USB3.0 接続と USB3.1 接続では Sequential R/W は後者の方が少し速いのですが、

  Random R/W は前者の方が速いという不思議な結果です。







  ブート時のパスワード投入から画面表示安定までは数秒 〜 10 s 程度です。













4.(参考)MacBook Air 内蔵 SSD(SATA)



  ブートタイム:28 s(Lion 当時 12 s 程度が OS アップグレードで徐々に遅くなった)





















  Mid 2012 モデルにしては結構いい数値です。





  SATA は最大転送性能は 6 Gbps なので、SSD としてはここまでの速度がでていれば

  優秀です。





















MacBook Air Mid 2012 モデルと 3項はわずかに MacBook Air が勝っていますがほぼ同水準です。





2項、3項(および MacBook Air)は体感的な差異は感じません。







メモリ搭載量の違いから、アプリを複数起動中だったり、ブラウザで多くのタブを開いていたりした場合は iMac に優位性があります。 









これは CPU 能力と搭載メモリ量の差によると思われます。



 

















現在本命の Samsung SSD 970 EVO Plus [M.2/250 GB] MZ-V7S250B/IT を購入して到着待ちになっていますので、こちらの性能次第です。











 

SATA であっても外付け SSD で内蔵 HDD に比して大きな改善効果が得られ、色々なアクセスの「カクカク感」もなくなりました。

















Apple Shop で SSD に換装 CTO してもらうよりも、量販店の HDD モデルを購入してそのポイントで SSD を購入し、外付け起動ディスクにして使う方が格段にコストパフォーマンスがいいということです。





















本記事記述後の同じ日の夕方に Samsung SSD 970 EVO Plus [M.2/250 GB] MZ-V7S250B/IT 
と玄人志向のケースが届きました。














Samsung の画像を引用






























玄人志向の画像を引用

















970 EVO Plus を、玄人志向の GWM.2NVMe-U3.1AC ケースに装着し、Mojave をインストールして実測してみました。















次の画像は USB 3.1 Gen2 で接続時の実測値です。



シーケンシャルは高速ですが、ランダムはそれほどではありません。

































































次は USB 3.0 に接続時の実測値です。







シーケンシャルは、SATA SSD とほぼ同水準です。



ランダムは少し速い。







そのせいか、ブートタイムは USB 3.1 Gen2 接続時が 49 s に対して、USB 3.0 接続時は 35 s でこちらの方が速い。



































































Thunderbolt 3 対応ケースが手に入るまでは、USB 接続して使ってみます。

















【 2019-11-20  追記】 







Samsung 970 EVO plus は最新ファームウェアに更新しないと、Mac に接続しても安定して動作しないようです。







ファームウェアアップデートなしだと Thunderbolt 3 での使用はマウントが突然外れるというエラーに見舞われます。







この現象は内蔵または Thunderbolt3 接続時に発生します。





USB 接続時は発生しません。





Thunderbolt3 接続は内蔵の PCIe スロット装着と等価なのでこのような現象になると思われます。













しかし、ファームウェア更新用 .iso は USB 接続した対象デバイスを認識しません(Samsung の HP / FAQ にも USB 接続では更新不可、とあります)。





ファームウェアアップデートをどうするか、という新たな問題がでてきました。





我が家の環境ではどうやってもファームウェアアップデートができません。





困りました。









とりあえず、玄人志向のケースと Samsung SSD の組み合わせで使用します。


























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