2019年11月1日金曜日

LS-XHL を入手、Deban Stretch をクリーンインストールする

LS-XHL の HDD なし筐体を格安で入手しました。









































































この機種は LS210D(600Mhz/256MB)の CPU 性能のちょうど倍の性能です(1.2Ghz/256MB)。







ホントは 1.6Ghz の LS-VL の方がいいのですが、格安ではなかなか手に入れることができず、LS-XHL になりました。







ディスクは 500 GB / 2.5" HDD がありますのでこれに Debian Stretch をクリーンインストールします。







NAS として本格的に使うのではなくサーバー仕立てが目的なので、500 GB で十分です。







NAS である LS210D はオリジナル機能に付け加えて ssh ログインできるようにして、ipkg もインストールし、syslog-ng サーバー機能も持たせていますので、かなりのことはできますが、やはり Debian には劣ります。







ホントは LS-AVL の Debian 化をして、「LS210D オリジナル版  +  LS-AVL Debian 版」での運用を目論んでいましたが、LS-AVL Debian 化に目鼻が付いたところで、やめていました。







LS-AVL をサーバーにするには USB ポートが無いことと、いまひとつ性能的な見劣りがあったためです。









そこで高性能な LS-VL または LS-QVL を第一候補に、LS-XHL を次点候補で【 殻 】を探していたのです。





たまたま LS-XHL の【 殻 】を格安で手に入れることができましたので、ようやくサーバー化が進展する運びとなったわけです。





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本題の Debian Stretch のクリーンインストールです。





インストーラーは、下記の url にありますので、Lubuntu PC からブラウザでこのサイトに行き initrd.buffalo / uImage.buffalo の2つのファイルをダウンロードしておきます。





http://ftp.jp.debian.org/debian/dists/stretch/main/installer-armel/current/images/kirkwood/network-console/buffalo/ls-xhl/







500 GB HDD を Lubuntu PC に USB=ATA ケーブルで接続して、パーティション設定とフォーマットをします。





パーティション1(/boot  ):1GB

パーティション2(/     ):+10GB

パーティッション(swap   ):+500MB

パーティション4(/home):残りすべて







パーティションを設定後の fdisk での状態は下のようになっています。

















/dev/sdb1/dev/sdb2 および /dev/sdb4ext3 形式でフォーマットします。



 root@Lubuntu:/# mke2fs  -I  128  -j  /dev/sdb1

 root@Lubuntu:/# mke2fs  -j  /dev/sdb2

 root@Lubuntu:/# mke2fs  -j  /dev/sdb4





次に、/boot になる /dev/sdb1 を適当な空のディレクトリにマウントします。







さきほどダウンロードしておいた initrd.buffalo / uImage.buffalo の2つのファイルを、この /dev/sdb1 にコピー(またはムーブ)します。







コピー(またはムーブ)が終わったらマウントを解除し、HDD を Lubuntu PC から外して、LS-XHL に装着します。









そして LS-XHL の電源を入れるとインストールが開始されます。





インストールブートはすぐに終わりますので、ターミナルから ssh でログインします。

 




 root@Lubuntu:/# ssh  installer@1vv.xxx.yyy.zzz







" 1vv.xxx.yyy.zzz " は DHCP サーバーから LS-XHL に割当てられたアドレスです。



DHCP サーバーの割当てリストでアドレスを確認します。





インストーラーのユーザーID は " installer " でパスワードは " install " です。





ログインするとインストール手順が起動しますので、画面の指示にしたがってインストールします。







途中、パーティションの設定は注意します。



「手動」で各パーティションの設定を改めてします。







パーティション1:マウントポイントは /boot です。



 利用方法が「利用しない」になっているので、「ext3 ジャーナリングファイルシステム」

 とします。



 マウントポイントは「なし」になっているので「/boot」にします。



 「パーティションのセットアップを終了」を選択して設定を反映させます。







パーティション2 以下も同様にします。





パーティション2:マウントポイントは /root)です。



パーティション3:swap です。



パーティション4:ユーザー領域です。マウントポイントは /home です。



         ここでマウント設定しておくと、fstab を編集しなくて済みます。









あとは画面指示に従えば約20分程度でインストールが終わりログアウト状態になります。







改めて ssh でログインして各種の設定をします。



このとき以降のログインは、インストール途中で設定した [username] / [password] で行います。





また LS-XHL のアドレスは変わっていると思いますので、改めて DHCP サーバーの割当てリストで確認します。







最低限、以下の設定をします。





1.IP アドレスを割当てをもらうのではなく、固定で付与します。



  /ete/network/interfaces を編集し、設定を反映のために一旦リブートします。





2.改めて新しい固定アドレスでログインします。





3."su" コマンドでシングルユーザーモードにします。



  この時点では sudo はまだインストールされていません。



  " apt install sudo " でインストールします(設定をしないと有効になりませんが、

  具体手順はここでは割愛します)。





4." ifconfig "のインストール



  " ip " に置き換えろ、といいますが Mac も " ifconfig " ですのでインストールします。



   root@Lubuntu:/# apt  install  net-tools





  /sbin/ifconfig なので、ユーザーには PATH が通っておらず、プロンプト ~$ のとき

  not found になるので /home/username 配下に .bash_profile を新しく作成し、

  PATHexport 定義して source コマンドで反映させます。





5.” samba " のインストール





6." idle3ctl(パッケージ名:idle3-tools)" と

  " smartctl(パッケージ名:smartmontools " )のインストール



  これらは WD 製 HDD の IntelliPark 機能を無効化してその状態を見るために使用します。



  この IntelliPark 機能はデフォルトではオンになっており、これが著しくディスクヘッド

  の出し入れを行うためにディスクの寿命を縮める、という悪名高き機能です。





  そこで、idle3ctl コマンドでその設定状況を確認し、オンならばオフにします。



  smartctl はディスクの稼働状況(S.M.A.R.T.情報)をモニターするツールです。









以上のパッケージを入れておけばまずはサーバーとしては初期設定完了となります。









あとは、必要に応じてパッケージを追加で入れていきます。





afp 機能を入れたり、apache を入れたり、dlna を入れたり、自由です。















ファンの振動があり、結構うるさいのでファンは止めました。



止めてもディスク温度は 46 ℃ ですから、限界温度といわれる 50 ℃ 未満なので問題はないと思います。





まぁ壊れたら 256GB 程度の SSD に交換するつもりでいます。
























4 件のコメント:

  1. はじめまして
    参考にさせていただき、LS-VLにインストール出来ました。有難うございます。
    ファンを止めたとのことですが、物理的にでしょうか?
    Debianのカーネルで、GPIOを介してファン制御をする方法がありますか?

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    1. はじめまして。
      参考いただいてありがとうございます。
      ファンは物理的に電源ピンを抜いて止めています。
      GPIO で制御できるかどうかはわかりません。
      ファンでの冷却が必要ならば考えたかも知れませんが、
      いまのところ昨年11月からずーっと24時間連続運転ですけど
      問題はありませんので。

      参考にならず、スミマセン。

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  2. 参考になりました、ファンケーブルを抜いて、止めました。
    Debianも動いています。
    LS-VLでTVチューナーサーバにしてみようと思います。
    ありがとうございました

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    1. 私の場合は HDD を 2.5" のものにしていますので発熱が少ないのですが、3.5 " だと少し発熱があるかも知れません。

      smart情報で温度状況を見られるといいでしょう。

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